サンキャッチャー・LamRim


虹の世界
by suncatcher-lamrim

同居の恐ろしさ。

4月16日から30日までの
わずかな期間の同居生活でしたが
本当に辛かった・・・・・。




他人との生活で
ここまでストレスが溜まるとは。


家にいても
一瞬たりともリラックスできず
眠れない神経質な私。










一番堪えたのは、トイレ問題でしょうか。


汚れていたり
流し忘れがあったり
ドアを開けたまま用を足していたり。

発見するたび ヒィィィ  となって。



トイレに行くのが怖くなり
ついつい我慢。
膀胱炎になるところでした。。。








食事中に入れ歯を外すとか
使った爪楊枝をどこにでも置きっぱなしにするとか

小さなことが少しずつ
積み重なって


夜中に何度も叫び出しそうになりました。












そして何より
許せなかった夫の態度。


いつもは人一倍私に気を使ってくれる
優しくて自慢の夫なのですが
両親といる時はなんだか違う人になる。



私が疲れ切っているのに
いたわりの言葉すらないのです。






3日目にとうとう大喧嘩となりました。









『 貴方にとっては親でも、私にとっては赤の他人。

他人を命がけで助けに行って
3食作って身の回りの世話をしているのに

面倒かけてごめんね。
親を受け入れてくれてありがとう。

その一言がなぜ言えないんだ!

ふざけんな!!!! 』



『 私はあれ以来全く眠れないし
疲れもピークなのに
心配する気持ちすらないのか、この野郎 』




そこまで言ってようやく
夫は 『 あぁ、そうか 』 と
気が付いたそう。









非常事態なんだし、
ご主人もてんぱっているだろうから
ここはじっと耐えてあげたら?

そう友人から言われたのですが

夫に対する憎しみや怒りが
尋常じゃない勢いで膨らみ始めたので
早めに伝えられたことは
とても良いことだったと思っています。




そうでなければ、
とりかえしのつかない事態に発展していたことでしょう。







それ以降は
夫も私を気遣ってくれるようになり
穏やかな気持ちで過ごすことができました。











結婚生活が長くなると
お互いに
言わなくてもわかるだろうという心理が
働きがちですが



感謝の言葉というのは
忘れてはならないものだと再認識させられました。





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# by suncatcher-lamrim | 2016-05-13 06:14 | 日記

いろいろありました。

地震発生から約一ヶ月。

いろいろなことがありましたーー。





夫の実家は
今後生活することが難しいだろうと
早い段階で福岡の仮住まいを探し始めました。









最初は県や市が
無償提供するという住宅を考えたのですが
遠方だったり
エレベーターのない建物の5階部分だったりと
高齢者には不向きで。



結局、
我が家から車でわずか5分の
URを夫名義で借りることになったのです。

学生時代の親しい友人が
その会社に勤めていることもあり
的確にアドバイスをしてくれとても助かりました。










現地確認のあと
仮押さえ、仮契約、本契約と
3回事務所に出向いたのですが
熊本からの被災者の方も多く
電話での問い合わせもひっきりなしということでした。








4月30日に熊本から荷物を運び出し

5月1日に引っ越し完了。











こちらではベッド2台と
小さな食器棚を購入したのですが
熊本から・・・と伝えると
GW中にも関わらず最速で配送の手配をしてくださったり。



引っ越し業者さん、URの皆さん、家具やさん
大勢の方が親身になってくださって
本当に有り難かったです。




福岡県人、やっぱめっちゃ親切やん!!









肝心の両親ですが
震災の直後に連れてきてしまったせいで
恐怖や不便さを体験しなかった為



『 なんで無理やり連れてこられたんだ?! 』 

という
思いがあるようで
ぼそぼそ文句を言っております。




自分たちがどれだけ恵まれた状況にあるか
少しも自覚がありません。





『 こんなことなら避難所生活をさせておけば良かった 』  

『 親孝行が仇になったね・・・ 』



夫とそう話をしています。










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# by suncatcher-lamrim | 2016-05-12 04:33 | 日記

本震直後の熊本に行って来ました。 その4

福岡でも車が必要だろうということで
2台で帰路に。


夕方から雨、
その後は豪雨という予報だったので
できるだけ早く熊本を離れたかったのです。






ぽつぽつと雨が降り始めた頃、
植木インターから高速に乗ることができました。

反対車線の渋滞はますます
酷くなっていて
他県から応援に駆け付けた緊急車両が
ぎっしり連なっています。












地震のあと、自宅に閉じこもっていた両親は
近所の人が家を離れ
車中泊していたという事実を知って
驚いた様子です。


年寄りはネットの情報も入らないし
テレビを見ていても
どこか他人事のように感じているよう。

自分たちのおかれている状況が
全く理解できていません。









あの日から
夫の両親との同居生活が始まったのですが

義父の頑固さ、判断力のなさ、
我儘に毎日苦しめられることになりました。





どれだけとめるのも聞かず、
往復8時間かけて熊本に帰ってしまったり。



罹災証明すら申請していないのに
工務店に修理の依頼をしてしまったりと
(しかも見積もりすらとらず)
家族を振り回してくれています。

見積もりもとらずに頼むなんて。
そもそも地震保険入ってないし
支払いどうすんの!?











疲れが全く取れないまま
食事の支度、洗濯、身の回りの世話。
24時間一緒にいることのストレスで
全く眠れません。




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# by suncatcher-lamrim | 2016-05-04 23:52 | 日記

本震直後の熊本に行って来ました。 その3

いろいろありまして、
ブログを更新する気力がありませんでした・・・・












さて。

家の近くで
両親に電話。

『 すぐに避難できるよう
荷物をまとめておいてね!』
 と伝えたのでした。







ようやく
実家にたどり着いてみると
義父が何やら格闘中。


こんな大きな窓が
地震の衝撃で外れてしまったのだとか。





本震直後の熊本に行って来ました。 その3_f0163195_35658100.jpg






(写真ではわかりにくいのですが)
家の中はめちゃめちゃで
壁にはヒビ、鴨居もズレています。

家全体がねじれたようで
ドアや障子が全く動きません。



数分おきに起こる余震。

『 早く荷物をまとめてください~ 』
(´ェ`;)三(;´ェ`)








しかし、
全く聞く耳を持ってくれません。





揺れても家から出ようとしない。
サッシをはめるんだと言い張る義父。

それどころじゃないと諭す夫。

が、結局押し切られ
2時間近くもガラスを抱えてジタバタする羽目に。






ありえない・・・・

私のイライラが増していきます。






この時
お隣のご主人が助けに来てくれなかったら
どうなっていたことか。

結局、半分しかはまらず
ガラスは室内に入れて雨戸を閉めることに。








・・・・当たり前やろ。  
家が歪んでいるんだから
ガラスがはまるわけないやろーが。




イライライライラ・・・。



本震直後の熊本に行って来ました。 その3_f0163195_357484.jpg



ミシミシと大きな音を立てて
ひっきりなしに家が揺れる。

怖い、怖い、怖い。
こんな危険な場所から早く脱出したいのに。









ところが。

震度4の揺れが襲っている最中も、
義父は普通に庭の掃き掃除をしています。




はっ?  バカなの?





いつ家が潰れるかわからないのに


何やってんの??








俺も家も大丈夫だ。

片付けをするからどこにも行かない。




そう言い張る義父を
説得してくれたのは
またしても隣家のご主人でした。





『 病気のお年寄りがそばにいても
助けてあげられないし、
正直迷惑だから。

息子さんのいうことを聞いて
早く福岡に避難して。 』


そう、はっきり言ってくださったのです。












良かった。
やっと帰れるとホッとしたのもつかの間、

おもむろに煙草に火をつけて
の~んびり一服。




『 くそジジイ! 
とっとと荷物をまとめんかっ!!! 』(#`皿´) 









本震直後の熊本に行って来ました。 その3_f0163195_357914.jpg






『 こんなに倒れたよ~ 』


へらへら笑いながら
斜めになった塀をぐいぐい押してみせる義父。





『 ぎゃー!! 

お義父さん危ないからやめて!!! 』









ことの重大さを
これっぽっちも理解していない。




あぁ、
腹が立つーーーーーー。






死ぬなら自分一人で死ね。


判断力のないこの男のせいで
家族全員巻き添えになるのがなぜわからん!?


















疲れと怒りで
頭が割れるように痛みます。



『 この頭のおかしな年寄りを助ける為に

自分の命を犠牲にしようとしたなんて・・・忌々しい。 』




『 畜生。助けになんか来なきゃ良かった 』





      ・・・・・つづく



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# by suncatcher-lamrim | 2016-05-03 03:57 | 日記

本震直後の熊本に行って来ました。 その2

なかなか疲れがとれずに
ブログの更新ができませんでした・・・。


今朝は思い切ってビールを1L一気飲み。
ようやく眠りにつくことができました。








さて。

南関を降り
いよいよ緊張感が高まってきました。

頻繁に鳴る緊急地震速報。


ラジオでは
『 車を運転中の方は路肩にとめて~ 』 と
注意を呼び掛けています。

素直にハザードを出して止まっても、
他の車はバンバン追い抜いていく・・・。






市内から30キロ離れた
山鹿のあたりはとてものどかで
お店も普通に営業しています。






トイレ休憩に寄ったホームセンターでも
皆さん笑顔でお買い物中。
断水もしていません。




店員さんに揺れの具合はどうですか?
と尋ねると

『 ここで、ちらっと揺れたなと思ったら
市内で震度4くらいですかね~ 』  というお返事。

すぐそばであの大災害が起こっているのに
緊迫感は一切ありませんでした。






ところが。


菊陽に入った瞬間に景色が一変。







どのお宅も
瓦が落ち、外壁が剥がれて無残な様子です。

お年寄りが屋根にのぼって
ブルーシートを必死にかぶせていたりして。



『  あぁ、いよいよか・・・・・ 』

胸が締め付けられます。







道路の損壊が心配だったのですが
意外なことに何事もなく熊本市内に到着。


ガソリンスタンド渋滞ができているけれど
道路は比較的すいています。





実家は東区。

家のそばでは
切れた電線がぶら下がり

殆どのブロック塀は崩れ落ちて
粉々に。



道行く人は給水に行くのか
ポリタンクを持って歩いています。

避難所になっている小学校は人で溢れ
スーパーの駐車場は車中泊する人で
いっぱい。







あんなに穏やかだった街が・・・・。


いつもの見慣れた風景と
全く違う様子に愕然としました。



    ・・・・・つづく



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# by suncatcher-lamrim | 2016-04-21 02:10 | 日記


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