サンキャッチャー・LamRim


虹の世界
by suncatcher-lamrim

介護は、長男と長女の務めなの?

親の介護とは苦しいものです。


介護問題で兄弟間がこじれて絶縁状態になったというのは
本当に本当によく聞く話で
珍しくもなんともありません。







そして、
我が家も同じような状況になりつつあります。


実際に日々あれこれ用事を言いつけられるのは長女の私です。
夫も親身になって両親の世話をしてくれます。
恐ろしく我侭な2人の為によくしてくれて
心から感謝しています。







日常のちょっとしたことから
書類の管理まで幅広く。

両親ができるだけ快適に
長生きできるよう心を砕いているつもりです。

また、
おかしなことをしていたら、全力で阻止しなければなりません。
それは心身ともに消耗する辛い仕事です。








体調を気遣って
『 タバコはやめて 』『お酒は控えて』『身体によいものを食べようよ』
などと言うとキレられます。

ゴミの山を片付け、掃除をすると嫌がられます。

全て愛情からですが、全く伝わる気配はありません。





何も言わず、時々会いに来て言葉をかわす程度の
身内は可愛いのだそうです。

その身内に対しては
『 いじめられている』 『つらくあたられている』などと
私の悪口を吹き込みます。

身内はそれを鵜呑みにし、冷たい視線を向けてきます。
私は報われなさと理解されなさに怒り震えます。





長女だから世話をするのが当たり前。
だから感謝もする必要がない。
別の身内が何かすると
『 わざわざ○○ちゃんがしてくれたのよ 』 と嬉しそうです。


それって僻みでしょうか?






こういう悪循環、どこの家庭にもありますよね。










子供の頃から母は実の兄が大嫌い。
私はずっと
 『あいつは酷い人間だ』『祖父に辛くあたっていた』『財産も独り占め』
そう聞かされていて、伯父を避けてきました。



あれは数十年前。
認知症の祖父を病院に見舞いに行ったところ
枕元にはお湯のみが1つきり。


 『 急須もない!!
身の周りの物も何もないなんて可哀相過ぎる!! 』

母は激高し、近所の陶器屋で高価な急須を買いました。



伯父は

『 たまに来て勝手なことをするな! 』

『 認知症だから自分の持ち物はわからないし、
毎日世話しに来てるんだから余計な荷物は必要ないんだ 』 そう言いました。






そのやりとりを聞いても、
私はまだ母のほうが正しいはずだと思い込んでいたのです。





しかし。



今なら、よーーーーーーーーーーーーーーーーーーーく わかる。



無神経で酷いのはどちらか。
親に対する愛情が深いのはどちらだったのか。

あと、病院に急須はいらないってことも。






介護の手伝いもせず、金銭的な援助など考えもせず
時々やって来ては偉そうに口出しする。

それは最低の行為です。






今にして思えば
祖父が入院していたのは綺麗で環境の良い病院でした。

気性の激しい祖父がボケた時、
それはそれは対応に苦労したのも想像がつきます。
離れに祖父の家を建て、
最後まで看取ってくれた伯父夫婦は本当に大変だったろうと思います。








今だからこそわかる。

子供の頃に遊んでくれていた伯父は
意地悪なところもなく普通に優しいおじさんでした。





私は母に、情報操作されていたのですよね。




母と伯父はおそらく和解することなく一生を終えるのでしょう。


悲しいですが、それも仕方のないこと。







でも。

母の一方的な言葉に惑わされ、伯父を嫌っていたことを
今は本当に後悔しています。
by suncatcher-lamrim | 2014-07-01 20:21 | 日記
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