サンキャッチャー・LamRim

父のこと。 その2


私達が大人になる頃には父のアルコール依存はますます悪化して。
以前より暴力を振るう頻度も高くなってきました。



そして、10年ほど前、母の精神状態が最悪の時期に
父が母を半殺しにするという事件が起こり
二人は別居することになりました。


そこで終われば良かったものの、
一人暮らしになった父は今度は妹の家で大暴れ。
三女を病院送りにするほど殴ってしまったのです。









そして、私は決断しました。
『 もう、病院に入れるしかない 』




でもね。

   アルコール依存症を治療する病院 = 精神病院



なのです・・・・。
親をそんなところに入れるなんて!!!
実際、見学に行ったところは、
それはそれは恐ろしいところで。
ある程度のことは耐えられる私でも
心臓がつぶれそうな程の恐怖を味わったのです。









一階は診察スペース。
二階はもう人間と呼べなくなったようなお年寄りが入れられているところ。
三階は若いけれど狂人・廃人になったひと。
四階はアル中病棟。








廊下もエレベーターもすべて強化ガラスでスケスケ。
何か起こったらすぐにわかるようになっています。



四階まで上がるその短時間に、
この世の地獄のような風景が見えるのです。

叫び声やうめき声が聞こえ、廊下をナメクジのように這う人や
こちらを見て、興奮して窓を叩く人がいます。



狂っている人や鉄格子の部屋に閉じ込められている人を見るのは
普通は映画の中だけでしかありません。
それが現実の世界に存在するということが
ヒシヒシと伝わってきて、怖くて怖くてたまりませんでした。












万が一、患者さんが逃走したりしないように
エレベーターの出入りも厳重で。
看護士さんを呼んでいちいちお願いしなければなりません。













その病院に入った日、私は初めて父が泣く姿を見ました。

それは私が生きてきて一番悲しいと思った瞬間だったかもしれません。







入院すると、まず一週間は部屋から一歩も出させてもらえず
点滴を打って体内アルコールを抜く作業をします。
その時に凶暴になる人がとても多いんだとか。






入院させたからといって、家族がホッとできるというわけではなくて。
週に3日は面会に行かねばならないのです。


『 断酒会 』 『 家族会 』 など、
積極的に参加していくことが、アル中患者の家族としての義務なのです。
母も妹達も参加できない状態で、
私と夫だけがせっせと通うことになりました。



そこで、色々と勉強をしたのです。
アルコール依存症は、本人の意思ではどうにもならないということ。

心が弱いからお酒を止めることができないのではなく、
「癌」や「糖尿病」のように治療が必要なれっきとした病気であるということ。
治すには家族のサポートが不可欠であるということ。
本人が一番辛くてやりきれない思いを抱えていること。





結局、父は模範囚として立派につとめあげることができ(笑)
退院後は一年間だけ断酒することができました。
今はまた、飲んではいますが、
量もほんのちょっと。










何より。
それから一度も暴れておりません!!!
やったぁヽ(^。^)丿

母とも復縁し、夫婦仲良く暮らしています。
by suncatcher-lamrim | 2010-02-23 06:35 | 日記
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